背骨が重力方向に上下から押し潰された状態のことを脊椎圧迫骨折といいます。
圧迫骨折は特に胸椎と腰椎の移行部(だいたい背骨の中央)で多く、
原因は転倒などにより大きな力が加わったものや、骨粗鬆症などで、
ほとんど力がかかってないのになる場合もあります。
脊椎が圧迫骨折した状態で日常生活を送ると、背骨が変形して円背になってしまいます。
また、変形が進むと神経を圧迫してしまい、痛みが出ます。
装具により運動を制限して変形を防止し、痛みを緩和することができます。
また、装具を使用することで早期リハビリに移行することができ、
長期にわたって寝たきりになっていると起こる廃用性症候群※を防ぐことができます。
圧迫骨折に用いる軟性装具として、ダーメンコルセットと呼ばれる柔らかい素材でできたものがあります。
軟性に比べて支持性が高く、手術後やしっかりとした固定が必要な場合に適応が高い装具です。