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装具制作の流れ

私たちが作る義肢・装具は多岐にわたります。
患者様一人ひとりに合わせるため、材料・形状などを考慮した
オーダーメイドの製品を製作しております。その中で、下垂足や片麻痺などで使用する
シューホンブレースという装具についての作り方を紹介します。
[装具製作の工程]
装具製作の工程
ギプス採型

患者様の体に合う装具を作るため、体の型を取ります。
使用する材料は石膏が塗ってあるロール状のギブス包帯を使います。
固まったら型(モデル)を外し、開いたところを閉じます。

体の型を取る→固まってできたモデル→モデルの開きを閉じる
モデル作製

型どりしたモデルに石膏を流します。
採型で型どりした型を外すと患者様の体を再現できます。
体に適合させるために、再現したモデルを削ったり、石膏を盛ったりします。
(例えば、くるぶしのように骨が出ているところは装具が当たると痛いので、石膏を盛ることで装具と体に隙間を作ります)
そしてしっかり表面をきれいに仕上げます。

石膏を流す→モデルの形を調整する→仕上げたモデル
プラスチックの加工

きれいにしたモデルに高温で柔らかくしたプラスチックを添わせます。
添わせたら、冷えるまで待ちます。
冷えたプラスチックをモデルから外し、装具のデザインにカットします。
カットした部分が体にあたって痛くならないように、カットした面を丸く削ります。

プラスチックを被せる→冷やしたプラスチックにカット線を書く→装具のデザインにカットしモデルから外す
仮合わせ

製作した装具を患者様に適合させて、問題がないかチェックします。
(体に強く当たって痛くないか、装具の大きさに問題がないか、バンドの長さをどれくらいにするかなど)

サイズをチェックする→歩行をチェックする
仕上げ (完成)

仮合わせで問題になったところを直して仕上げます。
バンドを作ったり、スポンジを貼ったり、滑り止めを付けたりして完成です。

バンドを作る→装具にスポンジを貼る→装具の完成
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